【子育て・保育関連サービスロゴ-いつママ】制作の舞台裏とお客様の声
こんにちは!
福岡県北九州市の夫婦2人のデザイン屋さん、「ごりらデザイン」の村上勝平(むらかみ しょうへい)です!
この記事では、いつママ様のロゴ制作の裏側をご紹介します。
いつママ様は、Instagramを中心に活動する5人の保育士ママのチームです。
保育の知恵をプラスした子育てのアイディアの発信や保育士同士で保育知識のシェアや相談をされています。
もともとメンバーの5人は、テレビやYouTubeなどでも活躍中の現役保育士てぃ先生の保育士コミュニティに所属されていたそうです。
ある時、コミュニティが閉鎖となり、その時のご縁をつなぐためにメンバー同士であった5人でいつママを立ち上げたそうです。
お打ち合わせはメンバーのうちの1名の方が対応くださり、他のメンバーさんに共有してくださいました。
ヒアリングから複数案のご提案、納品にいたるまでの流れがイメージしやすくなると思いますので、ぜひお読みください!
目次
ご依頼の背景
私は以前、デジタルハリウッドスタジオのWebデザイン専攻のトレーナーをしていました。
その際、担当した生徒さんのWebサイト卒業制作が「いつママ」様のサイトでした。
ロゴ制作の依頼先を探しているタイミングとのことで、生徒さんからの紹介でご依頼いただきました。
最も重要?材料集め!ヒアリングへ!
ロゴだけでなくデザインで、最も大事な工程の一つがヒアリングです。
ヒアリングで好みの形や雰囲気だけでなく、その事業への想いや歴史。事業を展開する地域や媒体。事業の規模感やメンバー内の雰囲気など。
それらの全てが企業やサービスを形作るものであり、魂とも言える部分です。
ヒアリングはメールやチャット、電話ではなく必ず顔を合わせて行います。近隣であれば直接お会いしますが、Zoomでお話することが多いです。
顔を合わせてお話しすることで、話し方や空気感を感じ取ることはもちろん。話が逸れていったり、雑談から思わぬ発見があったりします。
いつママ様にお話を伺う中で、サービス名の由来が印象的でした。
保育園でママの絵を描いていた時、子どもたちに「どんなママを描いたの?」と聞いたところ。
「大好きないつものママだよ」と返ってきたそうです。
子どもたちは「いつものママが、一番好き」、「子どもたちがママのことを一番肯定してくれる存在」である。いつものママといつもの子どもたち。
その何気ない関係が暖かく尊いと思い、「いつママ」と名付けたとのことでした。
また、所属するママ同士の繋がりがお仕事に発展したこともあったそうです。
そのことから、子育て・保育をきっかけとしながらもいつものママが活躍し、輝けるような縁を繋ぐ場所としたいというビジョンも印象的でした。
子どももママもそれぞれ多種多様な一人の人間であること、ゆえに親子の関係もさらに千差万別。ただ子どもから親への愛は本当に純粋なものであること。
当たり前なことなのかもしれませんが、改めて見つめないとなかなか実感できないことを再認識しました。
ヒアリングシートのみやチャットのやり取りだけでは、わかりえなかったことだと思います。
集めた材料の俯瞰
ヒアリングから、すぐにスケッチを書くことはしません。
いつもヒアリングの内容を頭に染み込ませる為に、手書きでメモをとっています。
そのメモをもとに、キーワードを抽出しマインドマップを広げていき、要素を俯瞰します。
マインドマップを広げていくために、同業他社や類似サービス情報やターゲット属性が似ているサービスの情報を集めたりもします。
広げたマインドマップを俯瞰すると、段々とお客様のロゴの核となり得そうなものが見えてきます。
抽出したキーワードをとしてはこちらになります。
- 子から親への信頼
- 保育知識の集合知
- いつもの笑顔(親が子に向ける表情)
- 多種多様な親と子の関係、絆
- ママの共助の場
いよいよスケッチ開始!
ラフスケッチの後、PCで図案化
キーワードや与えたい印象を念頭にひたすらスケッチを繰り返していきます。
「この案はイマイチだな」と思っても、消さずに残してひたすらひたすら描いて描いて描いていきます!
頭の中にあるものを全て出すイメージです。
数えてみたところ、いつママ様の場合では102個ほど描いていました。
基本的には方眼紙に建築様の製図鉛筆で書いていますが、ロゴによってはポールペーンで描いたり…
ネームペンで描いたり…筆で描いたり…紙を変えてみたりとすることもあります。
ちなみに今回は製図鉛筆です。
そして、ラフスケッチの中から提案に適したものを選定し、Illustratorで作図する工程です。
鉛筆でスケッチしたものがあまりにもラフすぎると、Illustratorで作図したときに印象が異なって見えてしまうので注意が必要です。
それでもやはり、Illustratorに起こした時点で、没になる案もあります。
線の太さや端部の収まりなどパターン違いでいくつか作ったり…
印刷して眺めてみたり…
調整を繰り返しながら、いつママ様においては4つのご提案をすることにしました。
4つのロゴをご提案
A案 ママに駆け寄り、両手を差し出し駆け寄る子ども
いつモン(子どもを可愛いモンスターに見立てたいつマママスコット)をモチーフとし、シンボル化したデザインです。
「子ども達は、ママのことを一番肯定してくれる存在である」ということ体現しています。
B案 ママが笑顔でいられるように
「い」と「つ」をデフォルメし、微笑むママのシンボルとしました。「い」は子を見守る優しい目。「つ」は髪。
子ども達が大好きなママはきっと優しい笑顔のママ。
そんなママでいられるように、不安を安心に変えられる場所としてのいつママを示しています。
C案 保育の知恵とアイデアで笑顔に
「子育てに保育の知恵を+」「子育てに安心を+」「保育にアイディアを+」
知恵とアイデアを象徴する電球をモチーフに「いつママ」の文字をデフォルメしたシンボルとしました。
ゆくゆくはママ同士で仕事で繋がったり、育児・保育の垣根を超えた集合知の場となる願いも込められています。
D案 多種多様なものが積み重なって形となる
丸・三角・四角といった様々な形や色を子どもやママの多様性に見立て、積み木をモチーフとしました。
違った形=違った人々が寄り集まって形となる。そんな積み木のようにママ達や知識が集まり、相互に良い方向へ向かうことができる場となるという想いを込めたロゴです。
アプローチとして、A案=子ども目線。B案はママ目線。C案はいつママメンバー目線。D案はいつママというサービス・環境そのものを表現したロゴとなっています。
4つの案の共通事項として公式サイトのデザインが先に出来上がっていたこともあり、ロゴカラーの方向性はあらかじめ決まっていました。
ご提案もヒアリングと同じく、表情を見ながら行います。
終始、笑顔で和やかな空気であったことを今でも覚えています。
いつも提案の時は、口から心臓が出るくらいに緊張していますが、おかげさまでロゴに込めた思いを全てお伝えできたと思います。
お一人が提案を聞いてくださり、4つの案を持ち帰っていただき、後日D案で決定とのご連絡をいただきました。
ロゴの提案を通して。お客様の声
納品から半年が経ち、改めていつママ様にお話を聞いてみました!
ロゴ制作中のごりらデザインの対応はいかがでしたか?
「ヒヤリングで、想いをたくさん聞いてくださったので、とても話しやすかったです。」
提案された4つのデザイン提案のご感想をお願いいたします。
「どのデザインも、想いを汲み取ってくださったのがよくわかりました!」
ロゴが決定し、半年経って現在の評判や感触はいかがですか?
「ロゴを認知していただく機会も増えてかわいいね。と言っていただいたり、とても親しみやすくて気に入っています!」
最後に…
いかがでしたでしょうか?
ロゴデザインには様々な力が必要かと思います。お客様の想いを形にすると言っても、ただ希望を聞いて作ればよいというわけではありません。
事業において、何を大切にしているか?このロゴを見た人はどんな印象を持つか?どんな状況で使うか?などを考えてデザインします。
また、どうしてその形状になったのか?を説明し、納得していただけるものでなければなりません。
起業・法人化・リブランディング。
様々な節目の時に、必要となるロゴ。
10年20年と長期的に使っていくものがほとんどです。
後悔のないロゴづくりを、ごりらデザインに任せてみませんか?
どうぞお気軽にお問い合わせください!
■いつママ様-公式サイト
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